UJAだより〜2年間の連載を終えて〜

福岡工業大学

UJA編集部 赤木 紀之


2017年12月に神戸で開催した生命科学系学会合同年次大会(ConBio2017)は、FAOBMB(Federation of National Societies of Biochemistry and Molecular Biology)共催の日本分子生物学会と日本生化学会の合同大会で、30以上の日本の学会が協賛となる近年稀にみる大きな学術大会でした。UJAは、分子生物学会で4回目となる「留学のすゝめ」を開催しました。


UJAだよりが掲載されている「実験医学(羊土社)」

ご縁があって、その時の様子を「実験医学(羊土社)」の「News & Hot Paper Digest(NHPD)」で「海外留学への最初の一歩を踏み出そう「留学のすゝめ2017」開催報告」という記事として紹介させてもらいました(実験医学2018年3月号)。この記事がきっかけとなり、実験医学の本多正徳さんより「UJAだより」として2年間(隔月、計12回)の連載記事のお話をいただきました。UJAメンバーで記事の構想と執筆者について話し合い、私が中心となり連載を進めることに決まりました。そして、「実験医学2019年1月号」のNHPDより連載を開始しました。



NHPDの記事は、実験医学の誌面と会員限定のウェブサイトに掲載されますが、1人でも多くの方に簡単に記事にアクセスしてもらいたいという強い思いがあり、本多さんに相談し、「UJAだより」を会員登録なしで誰でもアクセスできるようにしてもらいました。私たちの無理な要望に柔軟に対応してもらった本多さんをはじめ実験医学の皆様に改めて感謝します。



UJAが2015年に実験医学誌で連載した「留学のすゝめ!」は、全7回の記事を通してストーリー性を持たせ、海外留学のノウハウを紹介しました。「UJAだより」は、ストーリー性を持たず、UJAの活動紹介や、のべ32名のUJA関係者に得意領域の記事を書いてもらいました。記事は、実験医学ウェブサイトで読むことができます。UJAウェブサイトにリンク集を作成しました。



「UJAだより」は、多くの方に執筆してもらったことで、研究や留学をキーワードに様々な角度から切り込むことができたと思います。「留学のすゝめ」や「UJA論文賞」などUJAの活動紹介に加え、海外でのボランティアや日本食材の入手方法に関する記事も掲載することができました。また、研究留学に必要なフェローシップの種類と比較、海外におけるSNSやWebサービスに関する情報も共有することができました。学生目線では、学部卒業後の留学に関する体験談も掲載できました。研究者の人的ネットワークの重要性や我が国の研究者コミュニティの現状などにも言及できました。このように研究と留学を様々なアプローチで考察できたのも、UJAを構成するメンバーたちの多様性と独創性の奥深さによるものと感じています。



UJAだよりは全12回の連載で終了となりますが、UJAは今まで以上に積極的に留学に関連する情報を発信していきます。UJA Gazetteに加え、Facebook、Twitter、LinkedInなどのSNS、UJAウェブサイトに掲載しているブログなど、あらゆる媒体を介して広く発信していきたいと思います。皆様にも記事の執筆をお願いすることもあるかと思います。UJAブログやUJA Gazetteの記事には、DOI(Digital Object Identifier)を付与することができ、著者の皆さんの履歴書に記載してもらうことができます。これからもUJAの情報発信に乞うご期待ください。



著者略歴

1998年横浜市立大学生物学課程卒業。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員DC1、金沢大学医学部再生分子医学ポスドク、UCL A医学部/シーダス・サイナイ医療センター血液学腫瘍学部門ポスドク、金沢大学医薬保健研究域医学系助教、同上准教授を経て、2020年4月より福岡工業大学工学部生命環境化学科教授。 連絡先:t-akagi@fit.ac.jp HP:https://t-akagi.wixsite.com/fit-akagi-lab



UJAだより(全12回)


実験医学2019年1月号 赤木紀之、本間耕平

海外留学「やってみれば、なんとかなる」−留学のすゝめ2018@日本生化学会


​実験医学2019年3月号 山形一行、鈴木仁人

英語の壁の乗り越え方 第41回日本分子生物学会年会にて


実験医学2019年5月号 水田勝利、河野龍義、鈴木真理奈

海外生活で知るボランティアの多様さ


実験医学2019年7月号 "飯田雅、梅崎勇次郎、坂野公彦、吉本哲也、米田拓真、 川上聡経、河野龍義、森岡和仁、渡瀬成治

UJA論文賞のスタート アメリカ中西部4州合同優秀論文賞の開催報告


実験医学2019年9月号 柳田絢加、足立剛也

留学フェローシップを取る!HFSP, JSPS, 欧米の代表的フェローシップ比較​


実験医学2019年11月号 星居孝之、森岡和仁

海外におけるSNS・Webサービスを用いた情報交換スキル


実験医学2020年1月号 松居彩、吉松啓一

留学先では日本食は食べられる?―海外での日本食材入手法と注意点


実験医学2020年3月号 赤木紀之、足立剛也

研究者の心の琴線に触れる - 「留学のすゝめ」8年目に思うこと


実験医学2020年5月号 水田勝利

学部卒業後の留学―留学先選びのポイントおよび手続きの注意点


実験医学2020年7月号 早野元詞、川上聡経

ネットワーキングイベントを活用して研究の「資本」を蓄えよう


実験医学2020年9月号 北原秀治、赤木紀之

日本におけるAAASのような研究者コミュニティーを目指して Japan Forum for Asian Science and Technology: JFASTとは?


実験医学2020年11月号 足立剛也、赤木紀之、佐々木敦朗

UJA第二章 時空を越えつながる未来へ