1.求人内容:助教2名
北大医学部・医学院免疫学教室は1922年に細菌学教室として発足し、インターフェロン発見者の長野泰一博士を輩出するなど、長年にわたり感染症、感染免疫等の分野にて知られた伝統ある研究室です。現在は、自然免疫や、SARS-CoV-2/がんワクチン、新規がん治療マーカー開発に力を注いでいます。情熱と高い志を持ち、共に研究を発展してくださる方の公募をお待ちしております。
2.任期
5年。審査により、任期を更新可能。
3.研究および職務内容
当教室の研究目標はNLR蛋白ファミリーによる獲得免疫系活性化メカニズム、 さらに感染症および炎症性疾患における役割です。また、癌の主要免疫回避機構の発見に伴い、癌治療薬とバイオマーカーの開発を進めています。具体的にはNOD2遺伝子変異による腸管細菌フローラへの影響、 クローン病モデルを用いた新しい治療薬の開発、 NLRC5 / CITAによる MHC class I 分子転写機構, 癌細胞の免疫系からの逃避機構および新しい 癌治療薬の開発等を行っています。最近のCOVID-19アウトブレイクに関してはSARS-CoV-2への免疫応答の研究の他、ワクチン開発、新しい治療法の開発を行っています。
研究の概要については、下記をご参照ください。
技術的には免疫学的手法(FACS,adoptive tranfer等)、細胞学的手法 (培養、イメージング、CRISPR/Cas9等)、組織学的手法、遺伝子組み替えマウス作成、遺伝学的手法 (大データの統計学的処理等)等を用いています。
研究室のミーティングやセミナーは英語で行われ、応募者には学会への積極的な参加、外部研究費の獲得が求められます。研究以外の業務として、 医学生の実習や教育、大学院生の指導、研究室運営の補助等が含まれます。
4.応募資格
・学位取得後7年以内程度の研究者
・国際科学雑誌の筆頭著者論文を有する方
・以下の専門知識を有する方
1)細胞免疫学の技術、知識を有する方もしくは
2)バイオインフォーマティクス、大データの統計学的処理能力を有する方もしくは
3)Mycobacterium (結核菌、BCG株等) のDNA組み換えと感染実験
・日常会話以上の英語力を有する方
・積極性があり、周囲との協調性を保って研究を進めることができる方
・教育に熱心であることが望ましい
5.着任時期
令和3年4月1日以降
6.給与・勤務形態
国立大学法人北海道大学職員給与規程又は
国立大学法人北海道大学年俸制教員給与規定による。
専門業務型裁量労働制を適用。
7.試用期間
あり(3ヶ月)
8.健康保険等
文部科学省共済組合、厚生年金、労災保険、雇用保険加入
9.募集者の名称
国立大学法人北海道大学
10.受動喫煙防止措置の状況
特定屋外喫煙場所を除き,敷地内禁煙
11.選考方法
書類審査に合格した場合、面接を実施します。その際の交通費の負担等は応募者の負担となりますのでご了承ください。尚、遠方の場合オンライン面接も考慮いたします。
12.提出書類
研究業績リストを含む履歴書(写真添付)、今までの研究概要(1ページ以内)、推薦者(2〜3名)の連絡先
上記の書類をEmailにて秘書・松川宛<cmatsukawa@med.hokudai.ac.jp>までご送付下さい。
13.問い合わせ先
小林弘一
北海道大学院医学研究院免疫学教室
〒060-8638 札幌市北区15条西7丁目
Koichi Kobayashi, MD, PhD Tel 011-706-5056 Fax 011-706-7866 e-mail: kskobayashi@med.hokudai.ac.jp
北海道大学では、多様な人材による教育・研究活動の推進、男女共同参画推進に努めており、女性の積極的な応募を歓迎いたします。また、研究・教育活動と生活の両立支援、能力発揮・活躍環境整備に努めています。