「UJA留学のすゝめ2020 x第43回日本分子生物学会」開催報告

UJA学術企画部

本間 耕平

赤木 紀之


オンライン開催となりました第43回日本分子生物学会にて、恒例の「留学のすゝめ」を開催しました。



ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカなど様々な地域から9名の留学経験者に、それぞれの留学体験談を紹介してもらい、80名以上のみなさんに参加者してもらいました。講演内容を簡単にご紹介します。




石田光南さん(University of Cambridge)は、ケンブリッジ大学博士課程への進学プロセスや、じっくり研究に打ち込め、異分野コミュニケーションが盛んな環境を紹介してくれました。


同じくUniversity of Cambridgeへ研究留学中の 柳田絢加 さんは、ケンブリッジの治安の良さとセミナーが頻繁で研究室間の壁が少ないケンブリッジ大学の様子を紹介してくれました。

ドイツでPI(principal investigator、研究室主宰者)をされている川上直人さん(Ludwig-Maximilians University Munich)は、ポスドクを対象としたフンボルト財団の充実したサポートを紹介してくれました。


大阪大学神経内科所属の多田智さんは、アメリカに対する固定概念からパリへの留学を決めたエピソードを紹介してくれました。奥様のパリへの留学の強い希望も、留学への後押しとなったそうです。


スイスでPIをされている清水健太郎さん(University of Zurich)は、「研究者はどこに住むか分からない。見方を変えれば自分の希望する場所に住むことができる」と、研究者特有の問題にうまく対処するマインドセットを紹介してくれました。


日本医科大学所属の高木夕希さんは、バイオ企業が少なく物品納品まで2-3週間かかることや、ポスドクが大変優遇されているなど、オーストラリアの研究留学の様子を紹介してくれました。


中国の南京大学モデル動物研究所に所属の新鞍陽平さんは、「地方は英語が通じない」「地方差が大きい」などなど、中国特有の問題や多くの苦労話を紹介してくれました。


岸誠司さん(川崎医科大学)は、アメリカの留学先で多くの仲間と出会い、人的なネットワーク広がり今につながっているとお話してくれました。


アメリカでPIをされている森岡翔さん(University of Virginia)は、「留学の意義」「面接の大切さ」など、留学を考える上で大切なポイントを分かりやすく紹介してくれました。


UJA学術企画部の本間耕平より、昨年度に実施した研究留学に関するアンケート結果の一部を紹介し、留学中に研究の幅が拡がるファクターについて紹介し、各質問に対する記述回答のワードクラウド解析についても報告しました。


全ての講演終了後、限られた時間ではありましたが、参加者からの質問に回答し大盛況のうちにお開きとなりました。今年も株式会社トミー精工様より演者の皆様に、卓上遠心機チビタンをお送りします。株式会社トミー精工様、演者の皆様、参加いただいた皆様に心より感謝いたします。


著者略歴

本間耕平:2001年慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。2008年慶應義塾大学理工学研究科後期博士課程修了。独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センター研究員、アメリカ国立衛生研究所(NIH)国立眼研究所(NEI)研究員、日本学術振興会海外特別研究員(NIH)、日本医科大学生理学教室助教を経て、2017年1月より慶應義塾大学眼科学教室特任助教。連絡先:hommak@keio.jp


赤木紀之:1998年横浜市立大学生物学課程卒業。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員DC1、金沢大学医学部再生分子医学ポスドク、UCL A医学部/シーダス・サイナイ医療センター血液学腫瘍学部門ポスドク、金沢大学医薬保健研究域医学系助教、同上准教授を経て、2020年4月より福岡工業大学工学部生命環境化学科教授。連絡先:t-akagi@fit