【COVID-19クライシス#1】水原 司(アメリカ・ピッツバーグ)

最終更新: 5月24日

執筆者:水原 司

執筆日:2020年4月18日

国名:アメリカ

所属:化学系企業

トピック:海外生活、雇用状況


アメリカのピッツバーグ(ペンシルベニア州)にある化学系の企業で研究者として働いています(家や車、船舶などの新しい塗料の開発研究)。通常業務は、研究内容の議論、計画、IPの精査で(ほかにもいろいろありますが)、基本的には研究プランを立てた後、実験のプロトコルをTechnicianの方たちに送って実験はやってもらうため、80%位はデスクワークです。

COVIDの影響を感じ始めたのは2月中旬~下旬、国内‐国外問わず社用による渡航禁止が言い渡されました。ミランの支社が完全に一時閉鎖したのを聞いた後、3月上旬~半ばに、研究所の職員は全員、2シフト制をしき、Aチーム(午前6時から午後2時)、Bチーム(午後2時から午後10時)として始まり(2週間ごとに交代)、研究所内での人口密度を半分にする政策がとられました(研究業務以外の人は在宅業務に完全移行)。同時にContractor(少し違うけど派遣社員のような感じ?)の方たちは(一時)解雇になっています。職場でもいろいろとピリピリしたムードになりはじめ、2シフト制が5週目にかかった時、会社が研究者は8週間の間、2シフト制を続けながら、週休3日にすることで費用の削減を試みています。近隣の他社は3月中旬に完全に在宅業務に移っていましたが、この状況がいつまで続くかわからない状況で、いくらPhDでデスクワークが主といっても、Technicianの方たちが研究所で働けなければ、実験の結果も出ず、その先のプランが立てられないため、完全な在宅業務以降はできる限り避けたい状況です(PhDは続けられても完全在宅業務は1-2カ月が限度ではないかと思っています)。4月中旬からPennsylvaniaのGovernorの指示で、被雇用者が社内で働く場合、会社のマスクの被雇用者への提供の義務付け、および、被雇用者はマスクを着用して業務に取り掛からなければならなくなりました。これがまたキツイ。

仮に、COVIDが収束しても多くの方たちが失業(4月半ばの段階で2200万人が失業保険を申請)している状況が長引けば、車の売り上げ、家の購入などが落ち込むことで、塗料の売り上げも落ち込み、今後の会社での研究開発費、雇用状況などが大きく変わってきてしまうのではないかと社内の全員が不安に感じているところです(4月中旬現在)。

また、多くの会社が、在宅業務を強いられている中、私の会社はEssential Workに分類されているようです。ピッツバーグは比較的感染者が少ないことを加味してなのか、また、一部の支社では大手ホームセンターと協力してHand Sanitizerの大量生成、販売(または寄付)をしているためかもしれません。 妻の状況 私の妻はアメリカ永住権を申請中(私はすでに保持、家族として妻の申請をサポート)です。MBAを終了しOPTを利用してFreight関係の仕事をしています。トランプ政権に代わってから、永住権申請者は全員、面接を受けることになりましたが、COVIDによって面接は延期、すでにある多数のBacklogがさらに増えることが予想されます。また、永住権の発行を一時停止することが噂されているため(4月中旬現在)、さらなる遅延が起きそうな状況です。OPTが切れるためビザステータスを維持するために学校に戻る必要がありますが、正直いつまでこれが続けられるかといったところです。


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