【COVID-19クライシス#9】大森 晶子(イタリア・パドヴァ大学)

最終更新: 5月26日

執筆者:大森 晶子 執筆日:2020年4月26日 国名:イタリア 所属:パドヴァ大学 トピック:海外生活、雇用状態状況


私は現在イタリアパドヴァ大学Scorrano研にてポスドクとして留学しています。イタリアは欧州の中でも、一番早く新型コロナウイルスの爆発的な感染が広がった国です。これに伴い3月上旬から突然の都市封鎖が開始しました。隔離制作のルールはどんどん追加されていきましたが、英語圏でないイタリアでは、イタリア語で政策やニュースが流されます。デマも多く正確な情報を把握するのは至難の技です。ミラノ領事館が配信する新たな政策に対する翻訳メールには助けられています。

大学は学生用の講義などは休止になったものの、隔離後2週間位は研究室での活動は続いていました。一方で、イタリアの感染者数と死者数の増加の勢いは止まることなく、間も無くして研究室も閉鎖になりました。大学や研究所も火急の要件でない限りは入ることが出来ず、マウス数も極力削減した状態で維持されています。5月4日以降は、この封鎖の解除が解けるため、マスク手袋の着用といったルールは続くと思いますが、徐々に再開することになりそうです。この封鎖の期間は給与が止まることなく、自宅待機が続いていました。研究室のメンバーとの会話を維持するために、ボスがワインなどの飲み物片手にZoomミーティングを2回程程開いてくれました。

私個人の生活を書きますと、産休を経て今年の4月から復帰の予定でしたが、保育園や幼稚園など再開の目処が立たないことから復帰も出来ない状態が続いています。イタリアは、基本的に幼稚園や小学校は7月から夏休みに入るので、9月開始となる と予想されています。周りに頼れる親戚もおらず、幼稚園にも預けずに子育てをしながらの研究活動の復帰は厳しいだろう、とボスも雇用契約の再開に慎重になっています。

学生で賑わうパドヴァですが、現在は車や人通りを見かけることは殆んどなく、週末でも鳥の鳴き声が聞こえてきます。厳正な隔離のおかげで、感染のリスクを極力避けられたことはとても有難いことです。英語圏ではない国での留学は、医療制度やこの緊急事態を考えると大変だと実感しますが、状況は必ず改善すると信じています。この状況が早く終息し、世界の人々が再び安心して暮らせることを願っています。



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